道南の縄文文化を国内外に発信する「道南縄文応援大使」に就任する、タレントの藤岡みなみさん、映画監督の山岡信貴さん、フリーペーパー編集長の望月昭秀さんが15日、函館市役所に工藤寿樹市長を表敬訪問した。3人は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録の早期実現を後押しする考えを市長に伝えた。
道南縄文文化推進協議会(境勝則会長)が応援大使制度を設け、16日に函館蔦屋書店で任命式を行う。発信力の強い3人が函館・道南以外に向かって縄文文化の素晴らしさをアピールする。
懇談で、市長は「蔦屋書店はすごい人が集まる場所。頑張ってPRしてほしい」と励ました。国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦候補に決定するよう「今年こそは」と力を込めた。
藤岡さんが、南茅部地区で出土した中空土偶(カックウ)を見て縄文ファンになったことなど、それぞれ縄文の魅力に取りつかれた理由を話した。
函館新聞社も訪れ、藤岡さんらは「(縄文遺跡群の)世界遺産登録に持っていくため、市民の〝縄文好き力〟を高めたい。潜在的縄文ファンを熱くさせたい」と力を込めていた。(山崎大和)