はこだて工芸舎(末広町8)のオーナーで陶作家、堂前守人さんの個展が約4年ぶりに同店で開かれている。新作を中心に約120点が並ぶ。10月2日まで。
ティーポットや小皿、3種の器を組み合わせて作ったワンプレートなど多彩な陶芸作品が並ぶ。裏面にも釉薬(ゆうやく)を塗っているため滑らかな手触りで使い勝手のよい食器がそろっている。
「花と色」がテーマで、今時期が見ごろのコスモスのほか、アジサイやアザミなど色鮮やかな花が器に描かれている。堂前さん独自の、釉薬の上から絵を描く手法によって、窯の中で釉薬と溶け合い、柔らかい色に仕上がっている。
時間は午前10時~午後6時。堂前さんは「陶芸を本格的に始めて30年目になり、凝ったものや精度の高いものも作れるようになってきたので特徴的な器の数々をみてほしい」と呼び掛けている。(柳元貴成)