【江差】第56回江差追分全国大会(江差追分会、江差町主催、函館新聞社など後援)が21日、同町文化会館(茂尻町71)で開幕した。この日は江差中学校(玉置英樹校長)の全校生徒112人による江差追分大合唱が同大会で初披露され、会場の雰囲気を盛り上げた。
1963年から行われている一般を対象とした同大会には、毎年全国各地の予選を勝ち抜いた唄い手が集まり自慢のノドを競い合う。現在は熟年全国大会と少年全国大会も同時に開催し、今年は3部門合計で368人が23日まで3日間にわたり熱唱を繰り広げる。
大会の合間には多彩なアトラクションも用意。この日は江差中生徒がステージに立ち、全国からの出場者や観客の前で堂々と江差追分大合唱を披露。息のぴったりあった迫力ある歌声に、会場からは大きな拍手と歓声が送られた。
尺八を担当した笹谷涼太さん(3年)は「個人で大会に出たことがあったので、思ったより緊張しなかった。練習の成果が出せてよかった」と笑顔。唄のリズムを取るソイ掛けという役割をこなした青坂羽夏さん(同)は「失敗しないか不安だったけど、本番では今までで一番うまくいった」とほっとした様子。
22日は、熟年と一般の予選会を実施。正午から「少年少女による江差追分大合唱」、午後6時45分から「尺八江差追分連管のアトラクションも開催。最終日の23日は少年大会と、一般と熟年の決戦会が行われる。
最終日の決戦会のみ有料で当日券は2300円。(小川俊之)