函館カトリック元町教会で7日、伝統的建造物で芸術を楽しんでもらおうと「2017でんけんコンサート」が開かれ、函館男声合唱団(上貞幸丕代表)の力強く重厚なハーモニーが響き渡った。
函館市伝統的建造物群保存会(小林敏夫会長)の主催。伝建地区の魅力を広める目的で毎年開いており、今回で14回目。
男声合唱団は「斎太郎節」「荒城の月」などなじみ深い曲を男性ならではの力強い歌声で披露したほか、ソリストとして五島明子さんを迎えフォーレ作曲の「レクイエム」より4曲をしめやかに歌い上げた。
このほか、3年前から公立はこだて未来大の「ハコダテ山カメラプロジェクト」も協力。今回は伝建についてクイズ形式の動画を作成。同大学3年生の伊藤祐樹さん(21)は「少しでも映像を通して(伝建に)興味を持ってもらえれば」と呼び掛けた。
今回初めて聞きに来たという60代女性は「普段は来る機会がない場所なので興味深い。男性のハーモニーも素晴らしかった」と話していた。(伊藤 尚)