12、13の両日に横浜みなとみらいホールで開かれる「全日本高校吹奏楽大会in横浜」に、遺愛女子高校吹奏楽局(渡部紗英局長)が本道代表として出場する。同大会は全日本吹奏楽コンクール、高校吹奏楽選抜大会と並ぶ高校三大大会の一つで、局員は「愛吹(あいすい)サウンドを全国にアピールします」と、大舞台での熱演を誓っている。
大会には40余りの高校バンドが出演し、持ち時間15分以内で自由な演出や創意工夫を凝らした演奏を披露する。審査は2組に分けて行われ、各組審査員の感銘度の高い順に会長賞、理事長賞、審査員賞などを各団体に与え、会長賞の中からグランプリ賞(横浜市長賞)、準グランプリ賞(横浜市議会議長賞)を1校ずつ選ぶ。さらに参加全校の中から最高賞の文部科学大臣賞、それに次ぐ遠山杯を贈呈する。
同局は1998年以来18年ぶり2度目の出場。局員109人が在籍し、愛称のように”みんなから愛されるバンド”を目指して活動している中、今年、函館の舞台芸術で優れた公演に贈られる「益田喜頓賞」に昨年開催の定期演奏会が選ばれるなど、この3年間の活躍が評価され、出場に至った。
12日の8番目(正午)に登場。ほぼ全員が出演し、大会の課題曲のほか、「太陽への讃歌―大地への鼓動」、パフォーマンスを交えたヒットメドレーを披露する。
渡部局長(2年、パーカッション)は「道代表の自覚を持ち、全国舞台にふさわしい演奏をしたい」ときっぱり。西浦かなえ(2年、アルトサクソフォン)、福澤朱紗(1年、テナーサクソフォン)の両副局長も「愛吹らしさを存分に発揮し、お客さんを楽しませたい」と意気込みを見せる。
今月6日には市民文化祭の舞台部門(芸術ホール)に出演し、全国に向けて弾みをつける。顧問の高久健一教諭は「支えた人たちに感謝の気持ちが伝わる演奏を」と局員の頑張りに期待している。(鈴木 潤)