食と映画を融合させたイベント「キュイジーヌシネマin函館」が6~9日、函館市元町の旧函館区公会堂など歴史的建造物と元町公園で初めて開かれる。俳優・タレントのMEGUMIさんが総合プロデュースを務め、地元の食材を使った料理と、食をテーマにした映画を楽しんでもらう趣向だ。
地元企業などでつくる運営委員会の主催で、観光庁の特別体験事業に採択されている。今年5月にフランスで開かれたカンヌ国際映画祭で、MEGUMIさんがパーティー「ジャパン・ナイト」を主催。運営委員会事務局長を務める函館のAI開発「アレス」取締役の山田秀樹さんらも訪れており、映画と函館の食、歴史的建造物を生かしたイベントができないかと考えたという。
イベント名の「キュイジーヌ」は、フランス語で「食」「料理」の意味。6日の前夜祭は旧函館区公会堂で開く。大広間でワインやシャンパン、軽食を味わいながらショートフィルムを楽しむ。
映画上映は7、8日に元町公園内の旧開拓使函館支庁書籍庫で行う。7日は「かもめ食堂」(荻上直子監督)など。8日は「南極料理人」(沖田修一監督)など。料理や食をテーマにした映画を3作品ずつ上映する。
また、6~8日には元町公園内の特設会場で「フードストリート」と題した食のマルシェイベントを展開。フレンチやカレー、洋食、ラーメン、ピザ、スイーツなど地元の10店が出店。テント内で味わうことができる。数多くの映画やドラマで料理の監修を務めた飯島奈美さんによるメニューもある。
ほかに6、7日に五島軒本店で晩さん会、7日は旧函館区公会堂でアレスによるトークショーを行う。山田さんと食部門プロデューサーのアツミ・ケイさんは「地元の資源を活用した新しい取り組み。映画と食で幸せな気分になってもらいたい」とアピールする。
タイムスケジュールやチケットの購入はウェブサイト(https://www.cuisinecinema―hakodate.com/)へ。(松宮一郎)