【北斗】5月20~22日に静岡県浜松市のアクトシティ浜松で開かれる日本吹奏楽指導者クリニック(ジャパン・バンド・クリニック、日本バンドクリニック委員会など主催)に、北斗上磯中吹奏楽部がゲストバンドとして出演する。同クリニックは吹奏楽の指導者を対象とした国内最大級の講習会。同部は昨年10月の全日本吹奏楽コンクール金賞などが評価され、選出された。
同クリニックは1970年から毎年開かれ、今回47回目。毎回、著名な演奏家や全国トップクラスのバンドを招いた多彩な講座、コンサートが行われ、国内各地から1000人以上の吹奏楽指導者が集まる。今回は上磯中吹奏楽部のほかに、全国区で活躍する小学校や高校、社会人バンド7団体も出演する。
上磯中は初日のウェルカムコンサートに出演するほか、講座のモデルバンドを務める。また、日常の練習を実演公開し、顧問の中條淳也教諭が部活指導をテーマにした座談会に登壇する。
上磯中は2013年と昨年の全日本吹奏楽コンクール中学校の部で金賞に輝き、14年の日本管楽合奏コンテストでも最優秀賞を受賞。吹奏楽の実績と合わせて、小中学生から高校、社会人の領域まで吹奏楽が盛んな北斗市の地域性も評価された。
佐藤詩唯奈部長(2年)は「音楽に対する意識や気持ちの面を学びたい。さらに成長する良い機会」と意欲を見せる。
昨年クリニックを受講した中條教諭は「自分もそうだったが、たくさんの指導者が金賞をとるバンドの奏法から普段の行動まで一つ一つの動きを注視していた」と振り返り、「そのような場で演奏する自覚と責任を持ち、選んでいただいた人の期待に応えられるよう全員で意識を高めて臨みたい」と語る。
昨年11月から佐藤部長とともに川守雄斗(2年)、石川義智(1年)両副部長、高谷綺良学生指揮者(2年)の新役員体制がスタート。全力で目標に向かい頑張ろうと「全力疾奏」をスローガンに掲げる。川守副部長は「スローガンのように全員で目標に向かっていく雰囲気づくりをしていきたい」とさらなる飛躍を誓った。(鈴木 潤)