栄養相談の窓口となる道南初の栄養ケア・ステーション「あおい」(木幡恵子代表)が1日に発足する。管理栄養士の国家資格を持つ6人のスタッフが、医療機関や介護・福祉施設、企業、地域コミュニティーなどと連携し、食と健康に関する幅広いサービスを提供する。
栄養ケア・ステーションは日本栄養士会が認定する栄養ケア活動の地域拠点。管理栄養士・栄養士が在籍し、栄養相談や保健指導、セミナーなどを通して、食と健康に関するサービスを提供する。2018年に認定制度が始まり、道内ではあおいを含めて14カ所に設置されている。
道栄養士会函館支部の支部長を務める木幡代表によると、病床を持たないほとんどの診療所には栄養士が在籍しておらず、患者に栄養指導などを行う際は、提携する病院を通して栄養士に依頼するケースが多く、日程調整や手続きに時間が掛かるという。栄養ケア・ステーションを設置して窓口を一元化することで、スムーズな栄養ケアサービスの提供につなげる。
また、企業や町会などと連携して、市民を対象にした健康・介護予防の講演会や料理教室なども展開していく考えだ。木幡代表は「身近な食を通して地域住民の方々に栄養ケアの大切さを感じていただき、健康寿命を延ばすお手伝いをしていきたい」と話している。
問い合わせは木幡代表(090・8631・7953)、メール(kobata.keiko5125@gmail.com)へ。(金子真人)