目元を清潔に若々しく!
マスクをするようになってから目で印象が決まるので、アイメイクに力を入れるようになった方は多いかもしれません。しかし、目元は、大変デリケートな部分なので行き過ぎたアイメイクやお手入れは禁物です。
目の下の皮膚は、厚さ0.5㎜くらいと極めて薄く、ゆで卵の薄皮程度しかないのでクマができやすく、睡眠不足、日焼け、クレンジングによる摩擦、マッサージや加齢によるたるみなどがクマの原因となります。クマができると、見た目年齢が上がってしまいます。加齢によるたるみは仕方ないとしても、若い頃から濃いメイクを落とすためにクレンジングでこすったり、目の周りをマッサージするのは、どんどんクマを作る行為です。できてしまったクマについては、市販化粧品よりは有効成分の濃度がずっと濃い医療機関専売の薬用化粧品などを使うと、たるみや色素沈着が目立たなくなる場合もあります。
また、まつ毛に糊で付けるエクステは、洗うと取れるので、まつ毛を洗わなくなり、とても不衛生です。濃いアイメイクやマスカラをきれいに洗えていない方もとても多いです。こういう方の目元には「まつ毛ダニ」が発生することもあり、眼科の診察で見つけることができます。アイシャドーやマスカラは、使い捨てではなく長期間使うので、雑菌が繁殖しやすく、目元の炎症(マイボーム腺炎・麦粒腫)を引き起こす場合があります。アイシャンプーなどで洗浄する方法を眼科で指導してもらい、まつ毛の根元を常に清潔に保つようにしましょう。
美しい目元になるためには、アイメイクは控える→目の周りの皮膚をきれいに保つ→エクステや濃いマスカラはやめて、自分のまつ毛がつややかに健康的に生えるようにする→泡洗顔だけで清潔にする→摩擦が減り、目元の皮膚のたるみ・色素沈着が防げる。近くで見られても人工的ではない自然で清潔感がある目元こそが若々しさの秘訣です。
(ハコラク 2022年11月号掲載)
略歴
昭和62年、順天堂大学医学部卒業後、日本大学眼科学教室へ入局し日本大学板橋病院勤務。平成5年、日本大学大学院を卒業し国立札幌病院勤務を経て平成9年、藤岡眼科病院へ、平成19年、副院長に就任。医学博士。
藤岡眼科
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