公園や旧跡で町の歴史に触れる
海が見渡せる高台にある地域住民の憩いの場「九艘川公園」は、江差町郷土資料館や旧中村家住宅の近く。周辺は町中を流れていた九艘川にちなみ、江戸中期から昭和初期まで九艘川町と呼ばれ、大いににぎわいを見せていたという。その町名を長く残そうと、現在は地下水路になっている川の流れに沿って1992年に公園を整備。周囲を囲む古風な板塀、石垣作りの階段、丸太で作られた東屋を備えた、ノスタルジックな佇まいで、青々とした木の葉を揺らす優しい風を感じながら、ほっとひと息つける。
2014年5月に惜しまれながらも廃線となったJR江差線。跡地に整備された公園には、当時をしのぶための「旧JR江差駅記念モニュメント」が設置されている。実際に使われていたレールや枕木を使い、江差線の終端を再現した。駅名表示板を模した看板を設置し、その裏に江差線のあゆみを写真と文章で紹介。駅名標や最終運行で使用した「さようなら江差線」と記されたヘッドマークなどは江差町郷土資料館で展示されている。
(ハコラク 2024年9月号掲載)
九艘川公園
江差町中歌町136
P有り
問い合わせ/江差町役場財政課都市計画係
☎0139‐52‐6715
旧JR江差駅記念モニュメント
江差町陣屋町127-6
問い合わせ/ 江差町役場財政課 住宅管財係
☎0139‐52‐6715