道南いさりび鉄道(函館市若松町、小上一郎社長)は、同社が所有するキハ40形気動車の車体色を旧国鉄時代の「朱色5号」に変更する。車両はJR北海道の五稜郭車両所(函館市港町1)で塗り替えが進められており、6月上旬からの運用を予定している。
同車両は1979年に旧国鉄が「タラコ色」や「柿色」とも言われる同カラーで運用を開始。JR北海道に移行後は白と緑に塗り替えられ、車両を譲り受けたいさ鉄がそのままのカラーで運用してきた。
いさ鉄では法定点検に合わせて車体の色を塗り替えており、所有する9両のうち7両がすでにオリジナルカラーに変更している。今回の塗装にあたっては、過去の設計資料を基に可能な限り当時の塗色や車両表記を再現するという。
同社は「この色は全国に根強いファンも多く、当社の沿線地域来訪のきっかけづくりにしていきたい」としている。(金子真人)