• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

若松埠頭12万トン級想定 摩周丸と並んで係留

 函館市は20日、国に整備を要望している若松地区の旅客船専用埠頭(ふとう)の想定について、市青函連絡船記念館摩周丸の沖側に水深10メートル、延長360メートル規模の係留施設を整備する考えを示した。新設整備ではなく、既存係留施設の改修と位置付けることで、早期の事業採択を目指す。市は港湾計画に明記するため、26日に市役所で開く地方港湾審議会に変更案を諮る。
 市議会一般質問で金沢浩幸氏(市政クラブ)、阿部善一氏(民主・市民ネット)が質問した。
 現行の港湾計画には若松埠頭には5万トンクラスの係留を想定し、水深9メートル、延長310メートルとする計画が盛り込まれている。近年の大型化する客船には対応できていないため、想定規模を拡大。「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン、全長290メートル、全幅37・5メートル)と同クラスの係留が可能な施設を見込んだ。
 市が検討する整備手法は、摩周丸の右舷側にある「ドルフィン」と呼ばれる係留施設2基の改修とその延長線上に別の係留施設を整備。緑の島の方向に向かって客船と摩周丸が並んで停泊するイメージとなる。陸上側には乗客が利用する桟橋施設などの整備も見込む。
 周辺の水深は8メートルで、大型客船の入港には大規模なしゅんせつ工事が必要となるが、現在、西埠頭に停泊することの多い4万総トン級以下の客船は、航行可能で、整備効果を早期に高めるために整備途上で暫定供用も視野に入れる。
 ただ、水深10メートルまで掘り下げた場合、排出される土砂は50万立方メートルと想定。緑の島造成時の7割程度に相当する。阿部氏は「有害物質を含んでいた場合は処理が大変になる」などと、事前に処理方法を明確にしておくべきだと求めた。市は「原則的には発生した土砂は基本的には港内で埋め立てし、他の事業への流用なども想定している」とした。
 また、事業は国直轄事業で、国が事業費の3分の2、市が3分の1を負担することになる。國安秀範港湾空港部長は「国直轄事業での整備を要望しているが、具体的な事業費を示して要望しているわけではない」と述べた。(今井正一)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 五島軒、新業態のカフェ27日に営業開始 本店1階ロビー アフタヌーンティーなど
      2. 公用車で物損事故、職員を懲戒処分 函館市
      3. 無事故無違反で賞品ゲット セーフティラリー5月1日から受け付け
      4. 函大谷が団体戦優勝 個人戦3階級V 柔道・高体連春季大会
      5. 鈴木知事「説明なく承知せず」 新幹線札幌延伸30年度延期で
      6. 大泉市長「実現に向け検討」 新幹線函館駅乗り入れ 市議に初めて直接説明
      7. 開幕戦は函水―函西 春季高校野球、組み合わせ決まる
      8. 脳ドック受診者再募集 函館市
      9. はいや建築設計事務所が破産開始決定 負債3000万円
      10. 強い眠気、生活に支障 特発性過眠症

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月26日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト