JR北海道と航空各社はは9日、大型連休期間(4月28日~5月8日)の利用実績をまとめた。北海道新幹線の利用客数は、前年同期の在来線特急(夜行列車除く)と比べて2・2倍に増加。一方で、競合する函館―羽田線も前年並みを維持し、同路線を運航する航空3社は「大きな影響はなかった」としている。
新幹線の利用者は10万7600人。平均乗車率は44%で、乗車率が最も高かったのは3日の「はやぶさ1号」で107%だった。JR北海道は「大変多くの方々に利用いただいたと受け止めている」とする。函館―札幌間の特急(スーパー北斗など)の利用者は、前年同期比2・4%増の7万4100人だった。
一方、函館―羽田線は、日本航空(JAL)が同1・1%減の1万4489人、全日空(ANA)は同7・4%増の2万610人。機材繰りで提供席数が前年同期と比べて26%減少したAIRDO(エアドゥ)は、同9・5%減の6678人だった。
日本航空函館支店は「新幹線と飛行機を組み合わせた旅行商品などで需要喚起を図り、搭乗率は85%と高い数字を維持できた」、全日空北海道支社は「新幹線との相乗効果があった」とする。
このほか、伊丹線は日本航空が同11・3%増の1400人、全日空が同31・7%増の3058人、北海道エアシステム(HAC)の函館―丘珠線は同17・7%減の1421人だった。(山田大輔)