臥牛山12月1日・児童虐待
ヘビースモーカーは大人なら肺がんの危険性が高くなり、子どもなら気管支炎などで苦しむ場合が多い。2歳児に喫煙させたり、糖尿病の児童に治療薬をやめさせたり、健康をむしばむ児童虐待はいっこうに減らない▼24歳の父親と交際相手の16歳の少女は、2歳児に火のついたたばこを6回吸わせ、その様子を撮影した動画をフェイスブックに投稿。嫌がっているのに「面白半分でやった」という(愛知県)▼糖尿病で苦しむ7歳児童にインシュリン投与が必要なのに「インシュリンには毒がある。糖尿病は治らない」という祈とう師に洗脳された家族が投与をやめ、児童は衰弱死。医者による治療を続けていれば助かったのに(栃木県)▼京都で12歳男児が兄の部屋で見つけた大麻に火をつけて、4回吸った。山形県では若い夫婦が、生後16日の長女をプラスチック製のごみ箱に閉じ込めて窒息死させた。「泣き声がうるさかった」という▼喫煙や大麻は非行の始まり。かつては児童相談所や警察が映画館などを巡回、喫煙している子どもを補導。今の児童虐待はプライバシーを盾に潜行する懸念がある。児相を中心に各機関、地域住民も含めた強力な「命を守るネットワーク」が必要だ。(M)