臥牛山4月25日・被災地へ行く前に
3月26日に北海道・新函館北斗から九州・鹿児島中央までが新幹線で結ばれた。だが、1カ月も絶たないうちに熊本で地震の被害を受け、寸断された▼安全が確保されて減速、減便であるが、博多から熊本、新水俣から鹿児島中央までが運転を再開した。利用者の喜ぶ声からは新幹線が地元の交通手段として定着している様子が分かる。北海道新幹線も同様に道民の足になってほしい▼本州から熊本へ向かうアクセスが元に戻ったことで、春の大型連休は被災地支援へ向う人が多くなると予想される。だが、後片付けをしたくても建物の被害が大きく中に入れないなど、ボランティア活動の範囲が限られる▼東日本大震災の被災から間もない時、ボランティアセンターの受け付けで「何をすればいいですか」という質問に対応できないことが多かったという。被災地の要望に応えるのに適した人数を送り、効率よく活動してもらうためのセンターも混乱した▼「猫の手も借りたい」と言われるが、猫は気まぐれな動物とされる。役に立ちたいという気持ちで単独行動せず、ボランティア登録をし、被災地のニーズを理解しておくことなど、遵守すべきことを把握して現地に向かわうことが大切だ。(R)