臥牛山4月14日・さまざまな五月病
東京で新入社員80人という会社で、管理職4年目の知人が「そろそろ五月病が心配。特に今年は勘弁して」と嘆く。春に管理職昇進予定だった3人が次々に退職し、職場が大変という▼入社や人事異動で生活環境が変わったことに慣れはしたが、やはり理想と現実の食い違いに体調が悪くなる適応障害や気分障害の精神疾患が、五月病とされる。新社会人ばかりでなく、転勤や異動した人でも心配される▼春に辞めたのは40代前半の男女という。今後リスクと責任に向かうより、これまで通り現場に出る方が合っているからとみる。団塊世代が多く抜け、後継者を育てるため現場に残したいが、管理職として育てなければならない世代という▼また今年は「歓迎会や社員旅行などの行事には参加しません」と言った新人が2人いたという。「仕事3、プライベート7という人生が希望だって。管理職拒否も含め、これらを予防する会社をつくるしかないのかな」と知人▼この春に退職され、第2の人生が始まった方も要注意。義父は4年前、4月は元気だったが肩を落とし始めた夏に体の異変を訴え、病が進行してしまった。五月病の予防はさまざま言われるが、周りが変化に気付くことも大切だ。(R)