臥牛山4月9日・スポーツ界の不祥事
またスポーツ界の不祥事が起きた。バドミントンでリオ五輪男子シングルスに出場がほぼ決まっていた桃田賢斗選手が、違法賭博行為をしていたことが判明。ロンドン五輪同種目出場の田児賢一選手とともに▼昨年12月にドバイであった大会で優勝した桃田選手は、賞金8万ドルを手に「自分が派手な生活をして、子どもたちが憧れてくれればいい」と語った。日本でバドミントンをメジャーにする意志だった▼田児選手は2008年、全日本総合選手権を史上最年少で優勝し、その後6連覇。将来が有望視されたが、14年に左足首をけがし、自ら日本代表から離れ、所属実業団の自費派遣で世界を転戦していた。そのチームに迷惑を掛けた▼日本バドミントン協会の強化合宿に参加しないことや、海外遠征先での過ごし方など、2人に対する素行を危惧する意見もあった。同協会は桃田選手をリオ五輪に出場させない方針とした。先の言葉が悲しく響く▼北斗市出身の佐々木翔選手は現在世界ランク26位だが、リオ出場の可能性はまだある。ただ関係者は「今回の件で男女すべてが五輪出場の道を絶たれるかもしれない」と話す。スポーツ選手のみならず、あらためて違法行為の重さを誰もが感じてほしい。(R)