臥牛山4月3日・女性の活躍
競馬、競輪というと、どことなく男性が好む公営競技というイメージがある。地元の競馬場、競輪場をのぞくと女性の姿が増えたとはいえ、新聞と赤ペンを手に持った男性の姿が目立つ▼競技としても、「やる」女性は少なかったが、日本中央競馬会(JRA)で16年ぶりの女性ジョッキーとなった藤田菜七子さんが話題をさらっている。愛くるしいルックスと高い技術ですでに初勝利を挙げている▼道内唯一の競輪場を持つ函館で、地元からガールズケイリン選手を生み出そうというプロジェクトがスタートした。スポーツ歴豊富な3人が半年間みっちりとトレーニングを積んで、秋に控える日本競輪学校入学試験の合格を目指している▼まったく畑は違うが、この春から道警函館方面本部の本部長に女性が就任した。女性の活躍がニュースになるにつけ、今までがいかに「男社会」であったかがよく分かる。政府が女性が活躍する社会の実現をうたう中、小欄で触れたどの女性も自らの力で地位をつかみ、そしてつかもうとしている▼あと何年かすれば「女性初」といったニュースは価値がなくなるのではないだろうか。何せ人工知能が小説を書く世の中だ。男だ女だと言っていられない。(C)