臥牛山1月25日・冬季の踏切事故
胆振管内豊浦町で悲惨な事故が起きた。踏切内で立ち往生した軽乗用車に特急列車が衝突し、運転していた66歳の女性が死亡した▼詳しい事故原因は調査中だが、現場には遮断機と警報機があり、当時の路面がアイスバーン状態だったことから、車が止まり切れずに踏切内に進入したか、踏切内に入ってから脱出できなくなった可能性が考えられる▼筆者も冬場に踏切内でスリップした経験はあるが、幸いにも立ち往生したことはない。JRなどでは、万が一、踏切内で身動きが取れなくなった場合、すぐに車を降りて非常ボタンを押し、通過列車にいち早く知らせるように呼び掛けている▼今回の事故で悔やまれるのは、なぜ運転者が車外に脱出しなかったかということ。なんとか衝突を避けようと、最後まで運転席でハンドルと格闘し続けた結果だとしたら、胸が痛む▼果たして、自分も同じ状況に置かれたとして、素早く状況を見極めて車から降り、非常ボタンを押す緊急行動を起こせるだろうか。車内でパニック状態のまま、今回の事故と同じ結果になる可能性も否定できない。寒冷地のドライバーとして、トラブル対処法をしっかり頭の中に叩き込んでおく必要性を痛感している。(U)