臥牛山1月21日・雪で目立つマナーの悪さ
「今年も暖冬か?」と思っていた12月。だが、今週の大雪で函館はすっかり白一色。朝のごみ出し時、雪化粧した函館山を見ると、詩情豊かな一日の始まりを感じる▼そんな気分もつかの間。白い塊の中でやたらと目につく犬の「マーキング」にあ然とする。電柱、標識などあちこちに。雪解けが進むと、ふんまで現れるような気がする▼そろばんのようにわだちができ、道幅も狭くなった道路で、違法駐車があるとさらに通行しにくくなる。慎重に車間距離を取っているのに割り込んでくる車も▼青森県の冬季観光の活性化を考える「あおもり冬活(ふゆかつ)会議」が函館で開かれ「マイナスになっている雪をプラスに変える」との意見が出された。関東などの知人に「北海道の冬景色はいいよ」と薦めても「寒いより、雪があるから嫌だ」と言う。「雪=滑る=危険」というイメージがあるようだ▼雪を好きになって北国に来てほしいと願う一方で、雪のおかげでマナーの悪さが目立ち、まちのイメージダウンになるのは大いに困る。北海道新幹線開業で函館は大いに注目されている。観光に関係する場所だけでなく、どこでもマナーに気を配ることが、おもてなし向上につながる。(R)