臥牛山1月10日・福袋争奪戦
松の内も明けて完全に日常を取り戻した中、お正月に福袋を買ったという家庭も多いだろう。是が非でもと買い求め、生活や家計の足しにしている人が大半。かくいう筆者も、とあるコーヒー店の福袋を購入して早速アロマの香りを楽しんでいる▼ところが、人気コーヒー店の福袋をめぐってひと騒動が起きた。東京都内のスターバックスの店で、先頭に並んだ客が約100袋用意された福袋をすべて買い占め、2番目以降の客が誰も買えなかったという▼買い占めた客はネットオークションに出品して転売する目的だったとみられ、ネット上はこの話題でもちきりとなった。店は個数制限をしていなかったといい、買い占めた客のモラルはもとより、配慮を欠いた店の対応を批判する声もあった▼福袋は言わば〝早い者勝ち〟の争奪戦だ。早朝から寒さに耐えて並んだ人が恩恵に預かれる。ただ、自己中心的に過ぎるこんな客の暴挙を防ぐためにも、事前予約のような方式ももっと浸透していいはずだ。もちろん、一定の競争は伴うけれど▼函館では昨年、プレミアム商品券が販売開始日に売り切れ、苦情が相次いだ。買いたいけれどその日は無理、という人にも平等なチャンスがあっていい。(C)