函館空港国内線旅客ターミナルビル1階の観光案内所・LOCAL INFORMATIONがっつり道南は、道南地域の事業者らが薦めるローカルな観光スポットなどを紹介する「道南ビトカード」を活用し、空港利用客に観光情報を提供している。道南観光でカードを持ち運ぶことのできるカードケースの自動販売機も設置し、空港として魅力を発信する新たな役割を果たしている。
がっつり道南は今年3月の空港施設リニューアルとともにオープン。道南ビトカードは道南在住の事業者ら37人が、住んでいるからこそ知っているお薦めの観光情報を掲載したカードで、現在は全112枚を設置。「谷地頭温泉では冬の露天風呂に入るべし」「函館散策では黄色い消火栓とともに景色を写すべし」など文化、自然、食などさまざまな情報を網羅する。
がっつり道南のスタッフで北海道エアポート函館空港事業所旅客サービス課主任の小田島昌代さん(33)は「観光雑誌にもウェブ上にも載っていない情報ばかりで旅行プラン検討のツールとなっている」とし「実際にカードを使って案内した客から『特別な旅になった』と喜んでもらえた」と手ごたえを実感。
自動販売機「おともにどーなん」では、ピンク、グレー、グリーン3色のカードケース(各700円)のほか、豚丼ポルコ(松風町)が製作したイカやキツネをモチーフにした北海道らしい「23546ピンズ」も販売。同じくスタッフで同課主任の山縣未和美さん(34)は「ケース、ピンズは旅の中でお供として使ってもらえるようにそろえている。カードを通じ、一度きりでなく、また道南に来たいと思ってもらえるよう案内を続けたい」と話している。
営業時間は午前8時~午後7時半ごろ。(飯尾遼太)