五稜郭タワー(函館市五稜郭町)は4日、降雪期を前に、展望フロアの窓ガラス清掃を行った。来館者は足を止め、スリルに満ちた作業の様子を興味深そうに眺めたり、五稜郭公園の紅葉とともに写真を撮ったりしていた。
タワーでは汚れのないガラスで景色を楽しんでもらおうと、大勢の観光客が訪れる春の大型連休、盆、降雪期の年3回、清掃を実施。当初10月に予定していたが、作業に使うゴンドラの故障の影響で1カ月延期していた。
この日は、タワー屋上からつり下げたゴンドラに名美工業の作業員3人が乗り込み、展望フロア2階(地上90メートル)と1階(同86メートル)の窓ガラスをワイパーや雑巾で丁寧に拭いた。作業は5日も行い、2日間で計315枚の清掃を完了する予定。
東京から家族3人で訪れた武田和磨ちゃん(5)は「掃除してる人が初めて見られて楽しかった」と満足していた。(長内宏人)