JR函館駅に隣接するホテル・JRイン函館(若松町)は、鉄道開業150周年と同駅の開業120周年を記念し、国鉄キハ40形気動車をコンセプトとした客室「キハ40トレインルーム」を新設した。宿泊は1日1室限定で11月1日から利用可能。既に予約受け付けを開始している。
キハ40形は、国鉄時代の1977年から全国の非電化路線に導入したディーゼルカー。82年まで全国で計888両を製造したが、老朽化に伴い新型車両への置き換わりが進み、JR北海道管内は4月1日時点で約80両が運行し希少な車両となっている。
新設したトレインルームには、キハ40形の引退車両の部品を再利用し、客室内にボックスシート、つり革、路線図など実物を設置。社員教育用の運転台もあり、自由に操作し運転士気分を味わえる。このほか、携帯時刻表やキハ40形の写真を使用したオリジナル宿泊証明書のプレゼント、運転士の制服、制帽を試着し記念撮影ができる特典も用意する。
運営するJR北海道ホテルズ広報は「運行するキハ40形の車両も少なくなる中、見て触れて自由に体感できる特別な客室としてぜひ利用してほしい」とPRする。
客室は定員2人で、宿泊プランは2人素泊まり利用で1人8200円から。1人利用は1万6400円から。小学生以下は追加料金2000円で添い寝可能(未就学児無料)。同ホテルホームページから予約できる。問い合わせは同ホテル(0138・22・2333)へ。(飯尾遼太)