JR北海道は22日、北海道新幹線(新函館北斗―新青森間)の6月の利用実績を発表した。1日平均の乗車人員は約7900人で、大型連休で需要が多かった5月を4%上回り、月間の最多人数を更新した。
乗車率は前月比3ポイント増の41%。輸送人員は前年同月の在来線実績と比べて1・8倍に増加した。
6月は函館マラソンや青森市内で東北6県の代表的な夏祭りが集結する「東北六魂祭(ろっこんさい)」が開かれたことなどが数字を押し上げた。同社によると、JR東日本が運営する50歳以上の会員組織「大人の休日倶楽部」を対象とした、5日間乗り放題のフリーパスの販売も好調だったという。
観光のトップシーズンを迎えた青函地域では、9月末までJRグループによる大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」が展開され、さらに乗車人員が増えることが予想される。同社は「より多くの方々に利用していただくことを期待したい」としている。(山田大輔)