JRグループなどが展開する大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」の道南側オープニングセレモニーが2日、JR函館駅前特設会場で開かれた。道南と青森の自治体や観光関係者らが出席し、両地域が一丸となって全国からの観光客増加を願った。青函DCは7~9月の期間で展開され、全国主要駅に両地域のポスターを掲出するなど、JRグループ挙げて青函地域をPRする。
セレモニーは青函連絡船記念館摩周丸の汽笛を合図にスタート。主催者を代表して渡島総合振興局の三戸部正行局長が「北海道新幹線の開業により、青函が1時間ほどで結ばれることになった。両地域の連携をますます深めながら、一つの観光圏域として全国、世界へと発信していきたい」。
JR北海道の島田修社長は「JRグループとしても、青函交流の輪が大きく広がり、続いていくことを応援させていただく」とあいさつした。
続いて工藤寿樹市長が「青函両地域には、それぞれの異なる歴史や風土の中で育まれてきた名所や祭り、グルメがたくさんある。新幹線に乗って青函の旅を楽しんでいただきたい」と来場者に呼び掛け、関係者でテープカットを行った。
また、JR函館駅の連絡通路では、はこだてライナーなどで訪れた観光客らを歓迎しようと、市民有志が郷土芸能の函館巴太鼓を披露したほか、ミスはこだてやご当地キャラクターも駆け付け、観光パンフレットや記念品を配って青函DCをPRした。(金子真人)