【札幌】道とAIRDО(エアドゥ、札幌市、草野晋社長)、株式会社ポケモン(東京都、石原恒和社長)は北海道の観光振興活性化に向け、エアドゥの特別塗装機「ロコンジェット北海道」を12月1日から就航する。羽田―新千歳、函館、旭川線などに就航し、1日6便の運航。期間は5年間を予定している。
両社と道は包括連携協定を結んでおり、協定を締結する企業間の連携として、特別塗装機を通じて就航地域の振興や、コロナ禍で低迷する道内観光の浮揚を図る。
ポケモンがデザインされた航空機は国内で3機目。ボーイング767―300ER型機(座席数270席)を使用し、キツネポケモンの「アローラロコン」と「ロコン」の2匹が描かれる。機体には左側が青色を基調としたアローラロコン、右側は黄色の塗装とロコンがあしらわれ、左右非対称の特別塗装機となる。座席のヘッドレストや、ドリンクサービスの紙コップにも2匹のイラストが描かれており、機内でもポケモンの世界観が楽しめる。また、同機限定でポストカードやステッカーも用意し、希望する乗客に配布する。
8日に道庁で開かれた発表会で、草野社長は「左右で異なるデザイン。空港で多くの方々の目を楽しませてくれることを期待している」とあいさつ。ポケモン代表の宇都宮崇人COO(最高執行責任者)は「北海道を訪れる多くの皆さまに、今まで以上にワクワクしていただけるのではないかと、大変うれしく思う」と述べた。
鈴木直道知事は「コロナ感染は少し落ち着いてきているが、再度の感染対策と万全の備えをしながらロコンジェットに乗って、たくさんの方に北海道にお越しいただくことにつなげたい」と期待を寄せた。(鳥越裕子)