新型コロナウイルスの影響で休業していた五稜郭タワーが1日、営業を再開した。同日は約2か月半ぶりの再開を待ちに待った観光客らが訪れ、展望フロアからの景色や館内での買い物を楽しんだ。
同館はコロナの影響で今年1月14日から休業してきたが、道の集中対策期間が3月7日に終了、同21日には首都圏に発出されていた緊急事態宣言が解除されたことを受け、協議の結果、同日の営業再開に至った。
感染防止のため、館内では来館者にマスク着用や手指消毒を呼び掛け、展望フロアに上がるエレベーターは定員を通常の30人から15人までに制限している。
この日から2階テナント各店も営業を再開。午前から観光客を中心に530人が来館した。同館によると、2019年の同日は約1600人が訪れたといい、企画室マネージャーの船越直弥さんは「春休みで例年ならにぎわう時期だが、とても厳しい状況」とする。昨年の花見期間中は休業となったが「ぜひ今年はタワーからサクラを見てほしい。先のことは分からないが、引き続き感染防止策を徹底していきたい」と話していた。営業時間は当面の間、午前9時~午後6時。(飯尾遼太)