道南いさりび鉄道(函館、川越英雄社長)は26日から、開業5周年を記念し、記念乗車券セットとクリアファイルを発売する。共に数量限定で、利用者やファンの手元に残る大切な証として共有してもらうのが狙い。オリジナルカラーの車両をイラストや写真で紹介しており、人気を呼びそうだ。
同社は、2016年3月26日に北海道新幹線開業と同時にJR北海道江差線を引き継いで開業。沿線住民の足のほか、道内と本州を結ぶ貨物輸送ルートとして重要な役割を担う。記念乗車券セットとクリアファイルは17年3月の開業1周年に合わせ販売し、周年記念グッズは今回が2回目。
乗車券セットは、全12駅を発着いずれかで網羅した片道乗車券6枚(硬券)が台紙セットで2000円(税込み)。各券は26日から1年間有効。2つ折りで、表紙には社名と5周年のロゴを配した。中面に四季の色をまとった車両の写真1枚、ながまれ号のイラストと写真各1枚、オリジナルデザイン(山吹色、濃緑色、濃赤色、白色)の車両写真4枚、津軽海峡のいさり火を望む車両の写真1枚を掲載している。限定555枚。
本社窓口(平日午前9時~午後5時)、五稜郭駅売店(午前6時~午後7時)、北斗市商工会(平日午前9時~午後5時)、道の駅みそぎの郷きこない(午前9時~午後6時)で扱う。
一方、クリアファイルの表は、ながまれ号、沿線を彩る四季の色を表現した車両イラストに、各色に込めたコンセプト(咲初、夏木立、豊穣、禊(みそぎ))を載せ、5周年のロゴをあしらった。裏には、国鉄色カラーを再現した車両、四季のカラーがそろった4両編成の列車、いさりびを眺めながら走る車両の写真を掲載した。限定1500枚。
本社窓口、五稜郭駅売店、道の駅みそぎの郷きこないなど函館、北斗両市内7カ所で販売する。
同社企画営業課の春井満広さんは「皆さんの支援で5周年を迎えられたので、感謝の気持ちと記念の印として利用してほしい」と話す。問い合わせは、同社(0138・83・1977)へ。(山崎大和)