函館どつく(函館市弁天町)は15日、新造船「ベルゲ・アンヌプリ」(2万1550トン)の進水式を同社函館造船所で行った。170人の市民が詰め掛け、豪快に海に繰り出す船の雄姿を見守った。
新造船はマーシャル諸島共和国の海運会社が発注した全長約180メートル、幅30メートルの木材兼ばら積貨物船。10月下旬から名村造船所(大阪)と共同で建造を進めており、来年2月下旬に引き渡す予定という。
進水式では、造船所と船をつなぐロープが切断されると、巨大な船がごう音を響かせながら海に進み出し、集まった観客から歓声と拍手が送られた。
苫小牧市から訪れた川口美恵子さん(62)は「今回函館に来たのは進水式が一番の目的。波しぶきがすごい迫力で感動した」と話していた。
同社では現在、本年度6隻目となる新造船を手掛けており、来年2月下旬の進水を予定している。(金子真人)