函館市は9日、中国の奥凱航空(本社・北京市)が15日に予定していた函館と西安を結ぶ国際定期路線の就航が延期になったと発表した。運航開始時期は未定。同社の日本代表事務所(インターアビエーション・ジャパン)は理由について「中国の本社の決定によるもの」としている。
計画では、ボーイングB737-800(180人乗り)を使用し、毎週水、金、日曜日の週3往復を運航。同社の道内への乗り入れと函館と中国内陸部を結ぶ初めての路線となる。1月に同社関係者らが市役所を訪れて、就航計画を進めていることを明らかにし、3月には国土交通省の認可を前提に今月15日に就航すると発表していた。
同事務所は「7月上旬の就航を目指して準備は続けていく」としている。市港湾空港部は「なるべく早く就航することを期待している」とした。
中国と函館を結ぶ路線は中国国際航空の北京線が運航停止となり、中国東方航空の杭州線が21日から運休となる予定で、当面は天津航空の天津線のみとなる。計画中の路線では、奥凱航空のほか、北京首都航空による杭州と函館、青森両空港を結ぶ路線がある。(今井正一)