第一交通産業グループのことぶき第一交通(函館市広野町、鳴海康一所長)は25日から、QR・バーコード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」を導入する。同グループ傘下の美咲第一交通(市亀田町)も含め、計67台でスマホ決済に対応する。
ペイペイはスマートフォンのアプリを使った決済サービス。ことぶき第一交通では目的地に到着後、乗務員が掲示するQRコードを、客がスマホのカメラで読み取り、利用料金に合わせて客がスマホで金額を入力する。入力した金額を乗務員が確認し、客がアプリを操作して料金を決済する。
QRコード決済は「ペイペイ」のほか、「アリペイ」「ウィーチャットペイ」にも対応。これらの決済法が従来の現金支払いやクレジット決済に加わることで、アジア圏などから来函した外国人観光客の利便性を向上させる。鳴海所長は「これまでもアジア圏のお客さまに多くご利用いただいており、アリペイなどの対応を求める声もいただいていた」といい、「ペイペイの導入でキャッシュレス決済が広がれば」とする。
車体にはペイペイやアリペイなどが使用可能であることを示すステッカーなどを貼り周知する。ペイペイの導入に合わせ、これまでに乗務員への指導や講習も実施しており、「安心してご利用いただきたい」(鳴海所長)としている。(野口賢清)