函館市企業局は、10月1日の消費税率10%への引き上げに伴い、市電運賃を一部改定する。大人普通運賃は同日から、乗車区間が4キロ超の区間で10円値上げする予定。市内近郊で路線バスを運行する函館バスは、初乗り運賃を引き上げる見込み。
市電運賃は4キロ超~7キロが現行の240円から250円、7キロ超が250円から260円となる。小児(小学生以下)は、4キロ超~7キロが120円から130円。大人・小児共にこれら以外の乗車区間の普通運賃は据え置き、1日・2日乗車券の料金も変わらない。
定期料金(学割含む)は4キロ超の乗車区間で、1カ月が70~200円、3カ月が200~570円、6カ月が380~1080円の値上げ。貸し切り料金は1000円引き上げ、2万円となる。
市電の運賃改定は2014年以来。同局は4月以降、道運輸局に変更の認可申請をする。
一方、函館バスは、市電との乗り継ぎ料金を含め、値上げ幅を検討中。決定後、5月中に道運輸局に認可申請し、9月までに新たな料金体系を公表する。(山田大輔)