JRグループなどが展開する「青森県・函館観光キャンペーン」が1日、始まった。JR函館駅では関係者が横断幕を掲げて利用客を歓迎したほか、函館と新函館北斗の両駅を結ぶ「はこだてライナー」には北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手をあしらったラッピング車両が登場。9月末まで青函周遊観光を全国にPRする。
昨年7~9月に行った大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」の後継事業。道南11市町と青森県が対象エリアで、「アフターDC」として効果の持続を図る狙いがある。
ラッピング列車は3両編成1本。ドア付近にプレー中の大谷選手の写真を計5枚取り付けたほか、東北6県のグルメや観光名所をデザインした横には「北海道新幹線でいこう。」と直筆のメッセージを飾った。
最初の運行は午前6時57分函館発の快速列車で、新幹線に乗り継いで夫と秋田に向かった函館市内の主婦(66)は「大谷選手の大ファンでとてもラッキー。思わず何枚も写真を撮りました」と笑顔で話した。
一方、キャンペーン初日に合わせてJR北海道函館支社は、管内の4駅で出迎えイベントを実施。函館駅では宿泊、観光関係者ら約50人が参加して「ようこそ函館へ」と記した横断幕を掲げたり、用意した約2000部の観光パンフレットを駅の利用客に手渡したりした。
同駅の高梨潤駅長は「昨年に続いて青函を巡る旅行商品が多数発売されており、周遊観光の定着に結び付けたい」と期待を寄せていた。(山田大輔)