【北斗】レンタカー店舗での人手不足解消に向け、オリックス自動車(東京、上谷内祐二社長)は21日、オリックスレンタカー新函館北斗駅前店(市渡1)で、同社としては初の試みとなる、モニターを通じて遠隔で接客対応するサービス「RURA」の試験運用を始めた。
アフターコロナにより国内のレンタカー需要が回復する一方で、同社では繁忙期に人員が不足する店舗へ、他店舗から臨時でスタッフを派遣するなど、人手不足が深刻な課題となっている。同社によると、今回RURAの試験導入を決めた新函館北斗駅前店も、通常期は接客を2人体制で行い、繁忙期には他店舗からスタッフを派遣する対応をとっているという。
RURAはタイムリープ(東京)が提供する遠隔接客サービス。遠隔地からインターネットを通じてモニター越しに、互いに顔を見ながらリアルタイムで接客会話することが可能で、これまでにホテルや商業施設などで導入されている。同店では7月19日までの試験運用期間中、このシステムに加え免許証を確認するカメラを併用し、料金表の説明や店舗の利用方法、レンタカーの返却法などのカウンター業務を遠隔で行う。モニターを介した接客業務は函館駅前店のスタッフらが担う。
同社グループ広報・渉外部広報チームの本江ゆず葉主任は、RURAの導入について「良質なサービスを維持しつつ、スタッフの負担軽減を図りたい」とする。今後利用者やスタッフからの聞き取りなどを通じてRURA導入の効果を検証する。「将来的には無人レンタカー店舗の設置も考えたい」としている。(野口賢清)