道南いさりび鉄道(函館、川越英雄社長)は、ジェイアール東日本企画(東京)が運営する駅スタンプアプリ「エキタグ」に参画し、五稜郭―木古内間の12駅のスタンプの配信を始めた。各駅に設置する専用タグをスマートフォンで読み取るとスタンプを取得できる仕組みで、同社は「アプリが沿線旅を楽しむきっかけになれば」とPRしている。
エキタグは全国の第三セクター鉄道や私鉄、ロープウェーなど4月時点で57事業者、142路線で導入。いさ鉄は開業8周年を記念し、開業日の3月26日に配信を開始した。
五稜郭、七重浜、東久根別、久根別、清川口、上磯、茂辺地、渡島当別、釜谷、泉沢、札苅、木古内の計12駅で実施。北海道水田発祥の地として知られる北斗市(旧大野町)を走ることから、スタンプには運転手の制帽にも施されている稲穂をあしらい、主力車両のキハ40系を添えたデザインを社員が考案した。
スマホからエキタグアプリ(ダウンロード無料)を開き、各駅待合室の壁や柱に設置しているタグを読み取ると、アプリ内のスタンプ帳に収集できる。
また、31日まで五稜郭、木古内の2駅とほかの1駅の計3カ所のスタンプを集めると、開業8周年を記念したスタンプをプレゼントする。企画営業課の春井満広担当課長は「スタンプを集める際は1日乗り放題の『いさりび1日きっぷ』を利用し、各駅を途中下車しながら沿線を巡ってほしい」と話している。(飯尾遼太)