JR北海道は、特急車両のラストラン「キハ183系ニセコ号」を26日、函館発札幌行き(ニセコ経由)で行った。七飯―大沼間は下り専用の藤城線(13・2キロ)を経由し、鉄道ファンらが懐かしい姿に思いをはせ、盛んに写真を撮るなどしていた。
ラストランは25日の「キハ183系北斗」に続いて運転。青を基調とした車体だが、1・2号車(函館側)はデビューした1986年当時のオレンジと赤のストライプを施した復刻塗装で道南路を駆け抜けた。
藤城線は北海道新幹線開業前まで札幌行き特急列車が走行していた。札幌市東区の男性会社員(51)は「函館から特急で札幌へ帰る時の車窓で、七飯町内を見下ろすよう流れていた景色が懐かしい。まだツアーで走るので、また道南で撮りたい」と話していた。
キハ183系の函館―札幌間の運転は次回、4月7、8の両日、旅行会社のツアーとして運転を予定している。(山崎純一)