函館、北斗両市の“市民の歌”がカラオケに―。通信カラオケシステム「DAM」を展開する第一興商(東京)は5日、「はこだて賛歌」と「永遠にあかるく~北斗市の歌」の配信を始める。同社の北海道新幹線開業を記念した企画で、著作権を持つ両市の協力を得て実現した。
同社函館支店では2011年から、カラオケを通じて地域活性化を目指す「HAKODAMプロジェクト」を展開。これまで「函館いか踊り」や「いいんでないかい~函館港唄~」など、子どもからお年寄りまで地元で広く親しまれている楽曲を配信している。
「はこだて賛歌」は、1973年の函館市と旧亀田市の合併を記念してHBC函館放送局が制作。市電やごみ収集車から流れる音楽として函館市民にはおなじみの曲で、13年に2日間で5万人を動員した函館出身のロックバンド「GLAY」の凱旋ライブでもボーカロイド(音声合成技術)によって歌われ、話題になった。
一方の「永遠にあかるく~北斗市の歌」は、北斗市が誕生した06年に市歌として作られた。市内小、中学校の合唱コンクールや市民音楽祭などで広く歌われているほか、防災行政無線の午後5時を知らせるメロディーに採用されている。
函館支店の若松和浩支店長は「多くの市民の方に歌っていただき、古里への愛着を深めてもらえたらうれしい」と話している。(金子真人)