第14回函館歴史文化観光検定(はこだて検定)が10日、北大水産学部で行われた。初級に170人、上級に71人が参加し、函館や道南の歴史や産業など幅広い分野の問題に挑戦した。
函館商工会議所の主催。函館への愛着を持ち、魅力を発信できる人材育成を目指し、2005年に始まった。前回までの受験者数は初級で4410人、上級で1030人に上る。1952人が初級、155人が上級に合格した。
同日午前に選択肢から正しい答えを選ぶ初級(99問)、午後に選択式と記述式の問題がある上級(計84問)の試験が行われた。一度合格後も繰り返し受験した人や道外在住者、観光案内の業務に生かそうとタクシー運転手の姿もあった。
函館市の薬剤師水野雄貴さん(36)は初級と上級両方に挑戦。「患者さんに勧められ、初めて受験した。テキストは函館以外のまちを学べるのが魅力で、楽しく受験できたのが良かった」と話していた。合格者は29日に同会議所のホームページで発表する。(深津慶太)