【江差】江差観光コンベンション協会相談役で、老舗菓子店「五勝手屋本舗」(町本町)の小笠原隆社長(74)が、日本観光振興協会(東京)の今年度観光振興事業功労者表彰を受けた。全国で12人が表彰され、道内からは小笠原さんが唯一選ばれた。小笠原さんは「地域振興のために地道に活動してきたことが評価されてうれしい。これをきっかけに江差の観光をさらに盛り上げていきたい」と話している。
1870(明治3)年創業の五勝手屋本舗の5代目として生まれた小笠原さんは、1987年に社長に就任。伝統的な銘菓である「五勝手屋ようかん」の味を守りながら、目新しいアイデアを盛り込んだ新商品の開発にも取り組んでいる。
同協会では2016年から2年間会長を務め、18年に相談役に就任。「これまで仲間とともに江差の観光振興のために知恵を絞ってきた。今は若い世代のサポート役としてアドバイスを送っている」と話す。
今回の受賞については「支えてくれた多くの地元のみなさんのおかげ。これからも自分のできる範囲で江差のために頑張りたい」と意欲を見せている。(小川俊之)