函館どつく函館造船所(函館市弁天町)の今年度最後の進水式が28日、同造船所で行われた。約500人の見物客が訪れ、パナマの海運会社が発注した新造船「ネムルトベイ」(2万1600トン)の雄姿を見守った。
同造船所が名村造船所(大阪市)と共同開発した全長約180メートル、幅30メートルの木材兼ばら積貨物船「ハイバルク34E」の28隻目。1月下旬から製造を進めており、6月に船主に引き渡す予定という。
進水式では、船主関係者の女性が造船所と船をつなぐ支綱を切断すると、巨大な船体がごう音を響かせながら海へと進み出し、観客から大きな歓声が上がった。
函館弥生小学校1年の小栗乃愛さん(7)と、兄で同3年生の琉斗君(9)は「最初はあんなに大きな船が動くとは思えなかった。音が大きくて迫力がすごかった」と話していた。(金子真人)