道南地域と青森県の連携策を探る「津軽海峡交流フォーラムが13日、函館朝市ひろばで開かれた。「北海道新幹線がつなぐものは何か」をテーマにトークセッションを行い、両地域の交流促進に向けた課題やアイデアなどを語り合った。
北海道新幹線新函館開業対策推進機構と青森県津軽海峡交流圏ラムダ作戦会議の主催。約80人が参加した。
討論には、地域連携やまちの活性化に向けて活動する「新幹線開業はこだて魅力創造ゼミナール(はこゼミ)」と同作戦会議のメンバーら6人が登壇。新幹線開業を地域づくりのチャンスにしようと取り組んできた活動などを報告した。
函館市出身のフリープランナー、田村昌弘さんは「地域情報を発信する仕事は外部の人に丸投げするのではなく、魅力を一番わかっている地元民が担い、圏域の中で仕事を回すべきだ」と主張。今別町出身でご当地ツアーなど手掛ける「また旅くらぶ」の高木まゆみさんは「津軽海峡圏には人を喜ばせるコンテンツがたくさんある。人を呼び込んで雇用創出につなげ、まちの活性化に結びつけることが大切」と話した。
また、コーディネーターを務めた日本経済研究所の大西達也調査局長は「地域の魅力の発信に加え、まちを訪れた人がどんな感想を持ったのか受信力を高めることが、交流を広げていく上では重要だ」と強調。締めくくりとして、参加者全員が「まちの宝は人の力。『わ』も『な』もけっぱるど津軽海峡圏!」と声高らかに宣言した。(山田大輔)