函館商業高校流通ビジネス科3年生6人が地場の食材を生かし、市内企業との連携で、ご飯に合う調味料やふりかけ、カレーの3商品を開発した。商品は丸井今井函館店(本町)地階の不二屋本店内のブースで2月末まで販売するほか、25、26の両日、函館アリーナで開かれる「はこだてFOODフェスタ」にも出店する。
開発したのは、ガゴメコンブ、マコンブを使ったしょうゆベースの調味料「ZEUS(ゼウス)」(税込み1200円)、ブリやイカ、コンブを使った生ふりかけ「はこだしぶりかけ」(同540円)、道南産エゾシカ肉を使い、カレーの名店・小いけ本店が製造した「鹿肉&インカのめざめキーマ」(同1200円)の3商品。
取り組みは同科の「HAKOSHOP(ハコショップ)」の授業の一環。地元食材を使った商品企画を手掛ける合同会社EGAO(桔梗3)のプロデューサー・川崎良平さんを講師に迎え、生徒は昨夏から商品開発のノウハウを学んできた。
コメの消費拡大や一次産業の活性化につながる商品開発をコンセプトとし、生徒自身で企画立案、連携するメーカーとの商談、ラベルデザインの考案を手掛け、今月12日に本町のシエスタハコダテで先行販売。生徒が店頭に立って商品をPRした。
開発チームリーダーの野田和希さん(18)は「手元に完成した商品が届いたときはうれしかった。頑張ってきて良かった」と笑顔。3月で卒業を迎えるが、「多くの人に手に取ってもらい、卒業後も店頭に並ぶような人気商品になれば」と力を込める。(飯尾遼太)