函館・近郊の飲食店が自慢のメニューを提供するグルメイベント「はこだて食のサマーフェス2021」(函館飲食連合隊主催)が22日、はこだてグリーンプラザで始まった。同日から25日までの第1弾は「提灯横丁」をテーマに、居酒屋を中心に飲食店が計16ブース出店。午前11時の開始から多くの市民でにぎわった。各日とも午後5時まで。
今回が初となる同イベントは、8月9日までの土、日曜、祝日の計9日間開催。入り口で来場者に検温と手指消毒への協力を求め、出口までのルートを一方通行とするなど新型コロナウイルス対策を取る。企画したエムワイプラン(亀田町)の伊藤義彦社長は「(一方通行は)市が函館公園で実施した屋台の実証実験の結果を参考にした。コロナ禍の中でも安全に開催を継続できるよう努める」と力を込めた。
飲食ブースには、同社が昨年立ち上げた宅配代行サービス「函館飲食連合隊『はーこーBoo』」の加盟飲食店を中心に、各日16店舗が出店。また、地元企業が一次産品や加工品、雑貨などを販売する「函館マルシェ」を開き、特設ステージではダンスや音楽などのパフォーマンスも披露。
22日に始まった「提灯横丁」では、各店自慢の串焼き、空揚げ、お好み焼きなどのフードメニューを提供し、生ビールや清涼飲料水を片手に多くの人が屋外で飲食を楽しんだ。
娘の一桜ちゃん(2)、妻の彩さん(36)と会場を訪れた市内の会社員、川村知誠さん(38)は「娘にかき氷を食べさせた。このような野外イベントは、娘にとって初めての出来事では」と目を細めた。同じく市内の会社員、中村徳昭さん(60)は「久々に外でビールを楽しんだ。感染対策のため、短時間で飲食を満喫したい」と話していた。
31日、8月1日は第2弾となる「港町函館~カレーフェス&肉フェス」(午前11時~午後5時)、第3弾は同7~9日に「函館うまいもん祭り」(午前11時~午後9時、9日は同5時まで)をテーマに開催を予定している。(海老田暁)