函館市本町周辺ににぎわいを創出する取り組み「五稜郭まちなかオープンテラス」が本町、五稜郭地区の飲食店前で始まった。参加店前の歩道にテーブルやいすを設置し、市民が3密を避けて飲食を楽しむ姿がみられている。
新型コロナウイルス禍の飲食店を支援しようと道路占用の許可基準を緩和した国の緊急措置を活用した取り組み。2回目の開催となる今年は本町、五稜郭地区の飲食店48店が参加。店の占有部分から歩道スペースを2メートル以上確保することを条件に21日から参加店が立地する歩道区間の占有が許可されている。
25日にはバー、ツインフェザー本町店がテラス席を設置し、早速来店客が屋外での飲食を楽しんでいた。緊急事態宣言中は午後8時までの時短営業を余儀なくされ、舘山康宣代表は「売り上げは例年の6割ほどで助成金のおかげでなんとか赤字は免れているが、厳しい状況」とし、「安全に楽しめるので、昨年は来店客にも好評だった。今年も客の増加や新規客の取り込みに期待が持てる」と話していた。
同イベントでは7月24、25日にビアガーデンや投げ銭ライブなどメーンイベントを予定。テラス席の飲食は参加店で9月末まで楽しめる。(飯尾遼太)