JA函館市亀田(柴谷廣道組合長)は9日、JA管内で生産した春ダイコンなどをフードバンク道南協議会(函館市五稜郭町、広部節子代表)に贈呈した。市内の子ども食堂での弁当の配布(テークアウト)などに活用し、子どもたちが食と農業への理解を深めるきっかけとしたい考えだ。
贈呈式が同協議会であり、柴谷組合長が春ダイコンLサイズ10キロ入り5ケース、上白糖1キロ入り10袋、菓子詰め合わせ10個を届けた。柴谷組合長は「私もビートを生産しているが、新型コロナウイルス禍で砂糖の消費が伸び悩んでいる。菓子にも砂糖が使われているので、少しでも砂糖の消費拡大になれば」と話した。JAによると、春ダイコンは今月2日に共同選別、出荷が始まったほか、ビートは管内で3戸が計8ヘクタールに作付けしている。
広部代表は「コロナ禍で困窮世帯の人たちが日々の食事にも困っていると聞き、いろいろな支援をしており、今回の農産物も大変ありがたい」と感謝した。同協議会によると、子ども食堂はコロナの影響で活動を休止している所が多いため、母子家庭や女性保護施設など幅広く食材を提供する予定だという。
JAは地域貢献活動の一環で、昨年度から同協議会に野菜を提供。昨年11月は長ネギ、ダイコン、ニンジン、ジャガイモを、今年1月には雪の下ダイコンを贈り、喜ばれた。(山崎大和)