【乙部、厚沢部】米国南部のケイジャン料理をメインにイベント出店している町栄浜のアルズキッチン(三上良介代表)は13日、乙部町栄浜の国道229号沿いの空き地で移動販売用フードトラックの初出店を実施した。14日は、厚沢部町の道の駅あっさぶで出店。大勢の人が訪れた。
フードトラックは5月18日に完成。デビューの日となった13日は、開店前から地域住民が集まり、三上代表の祖母、貞子さん(83)と知人らも、シルバーカーに座りながら開店を待った。開店予定時刻を少し過ぎ、三上代表が「これからオープンします」と発声すると、会場から拍手が沸き起こり、しばらくすると注文待ちの人が距離をとって行列を作った。貞子さんは「いつも気にかけてくれる、とてもやさしい子。オープンを迎えられてうれしいです」と喜んでいた。
道の駅あっさぶでは、フードトラックの車体イラストをデザインした江差町のイラストレーター、West Liryさんとともに出店。想定以上の来客により、閉店予定時刻より2時間以上早く売り切った。ケイジャン料理を食べるのは初めてという、函館市から訪れたフード・サポート・コミュニケーションの高村享代表は「香辛料の効き具合が素晴らしく、おいしい。新しい味に出会えました」と話していた。
フードトラック初出店を果たした三上代表は「初めてのオペレーションで、待たせることが多く申し訳なかった。今後改良し、もっと喜んでもらえるようにしたい」と今後の抱負を語った。
次回は20日午前11時から、七飯町大沼のゲストハウス「パブリックハウスワンダー」で出店。同日午後5時からは、キャンプ場の「ビヤンドビレッジ」で出店する。(入江智一)