明治(東京)のロングセラー商品「サイコロキャラメル」が、3月で全国販売を終了した。製造を一手に引き受けていた同社グループ会社の道南食品(函館市千代台町、石原良太郎社長)は、6月から自社商品として販売を再開し、北海道限定の土産品として売り込む考えだ。
サイコロキャラメルは、1927(昭和2)年に発売。赤と白のサイコロをデザインしたパッケージで親しまれていたが、キャラメル市場の縮小を背景として、明治が同商品を含む5種類の生産を取り止めた。販売終了時の価格は、1箱キャラメル2粒入りの5箱セットで132円(税込み)。
道南食品は80年からサイコロキャラメルの製造を請け負うとともに、道内の食材を生かした土産用のチョコレートなど30種類以上の自社製品を生産している。
〝新生〟サイコロキャラメルについて、業務部の山谷真信課長は「全く同じ包装とはいかないが、サイコロのデザインは残したい」と話し、道産原料にこだわった商品として売り出す方針だ。(山田大輔)