第34回郷土料理発表会が6日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。道南のホテルや飲食店に所属する料理人たちがガゴメコンブをはじめ、豚肉やブリなど道南の食材を使った約60品を参加者に振る舞った。
全日本司厨士協会函館支部と日本中国料理協会函館支部の主催。調理技術の向上を図ろうと、使う食材などを決めて毎年開いている。今年は9店の料理人が集まり、ビュッフェ形式で約250人に提供した。
各店が「北大ガゴメ」を使った料理を1品以上提供。西洋料理ではラビスタ函館ベイが「北大ガゴメと秋鮭のミルフィーユ」、中国料理では李太白が「肉団子の北大ガゴメ昆布ソース掛け」を並べた。
また、1964年の東京五輪の選手村で提供されたメニューのうち、「牛肉パイ包み焼き」など8品を再現。両支部青年部の料理人12人によるコンクールも開かれた。
函館市白鳥町の会社員、金子明未さん(31)は「どれもおいしかったが、ガゴメのぬめりや風味をもっと出してもいいのでは」と話していた。(深津慶太)