【七飯】はこだてわいん(佐藤恭介社長)で11日、新酒の仕込み作業が始まった。今シーズンは天候に恵まれたことから、例年より2週間ほど早いスタート。仕込棟ではブドウの芳醇な香りが広がる中、従業員が作業に追われた。
同社では後志管内余市町や厚沢部町の契約農園で生産される、ピノノワールやメルローなどのワイン専用品種に加え、生食としても人気のあるキャンベルやナイアガラなどをワインに使用している。この日は仁木町産の白ワイン用ブドウ「ポートランド」約8トンの仕込み作業に取り組んだ。
ブドウの茎を機械で取り除いたあと、香りを引き立たせるために果汁と皮を一緒に貯蔵。10月下旬から11月上旬にかけて瓶詰めして販売する予定。今年は雨が少なく「ブドウはここ20年で最良の作柄ではないか」と同社製造部の西村真課長。今シーズンは前年と比べ3割ほど多い約300トンを仕込む計画で、作業は11月中旬ごろまで続くという。(野口賢清)